意地悪王子とチビ姫


ドンッ



あたしは先輩を突き放した。



「す……すいません………」



「こっちこそゴメン…」



幸村先輩は悲しそうに笑った。



「でも、俺は本気だから」



「………」



「陽菜も本気で考えてい欲しいな。」



「………はい」



あたしは俯いたまま返事をした。



「今週の土曜日、会える?」



「土曜日……?」



「返事聞かせてくれる??」



返事………



「できたらします……」



あたしは迷いながらいった。
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