優しい嘘


帰ってから、
家の掃除をしていると、瑠美の部屋のパソコンが電源が着いたままになっていた。


「…もう、電気代もったいないじゃない…」

すると、おかしな画面が出てきた。


「カレトモウアウナ
イタイメニアウ」

という文面だった。


(…何?)

そう言えば、
雪依がおかしなことを言っていた。


無言電話と手紙は智江かと…

(まさか、瑠美があの娘にこんなことを…?)


まさか、まだ小学生の娘がそんなことするわけがない。


娘を信じよう。

その日はそのまま何も聞かずにいた。


< 30 / 42 >

この作品をシェア

pagetop