『鬼母』〜小さな光が消えるとき〜
家につき
あたしは、気がぬけたというか、
いっぱいいっぱいの涙が溢れ出した。
「あぁぁぁ〜うわぁ〜」
まるで赤ちゃんのように。
芽唯が、離れた場所からあたしを見ていた。
そしたらまた、あたしはそんな芽唯に腹が立ち
「そんな目でみるなー!!」
バシッ///
「うぇ〜ん‥」
芽唯を打っていた。
いつもの事
「芽唯が悪いんだから。芽唯があたしをそんな目で見たから‥」
「え〜ん」
毎日毎日毎日、毎日
こんな事の繰り返し
好きになれるわけないのは知ってるよ…
こんなママなんか…
「わかってるけど…芽唯のせいじゃないって、でも、こうなっちゃうの」
芽唯は、言葉も分からないのに、
あたしを見つめ、じっーと話を聞いていた
「駄目だね‥‥。あたし
ママ失格だね‥。もぅ…死のうか…芽唯。一緒に死んでくれる??」
「マ…マァマァ」
「‥‥‥」
片言を話すようになってたけど…
一度も、ママって呼ばれたことなかった
「マァマ」
「どうして、どうして今呼ぶの?」
「マァンマァ…マァマァ」
何度も何度も芽唯は呼び続けた
「芽唯…」
あたしをみながら、ずっと言い続けて
何だかわからないけど、
今、愛おしいと感じた。
愛おしいと