『鬼母』〜小さな光が消えるとき〜
ただ、ただ恥ずかしいだけだった。 「おめでたです。間違いなく」
喜びじゃなく、どうしようと思ってしまった。
医師が、あたしをじぃーっと見ていった言葉 「産みますか?」
返事がなかなか出てこなかった。
「赤ちゃんは、1日1日成長するんだから、なるべく早く、どうするのか相手の方と話し合って下さい。決まったらまた、来てください」
「はい……。ありがとうございました」
あたしが、ママになんかなれるんだろうか‥