シロップ×2 ガイドブック
フゥ〜と、満足げに息を吐く

「いいわ。戻りましょう」

操縦士はホッとして、高度を上げた

女性は遠ざかるユイの姿を見つめながら

(ガールフレンドくらい、カッコいいんだから仕方ないわよね)
と思った


― ユイと目が合うまでは「どこの女じゃ!」と怒り狂っていたのだが・・・。


(ま、他の親衛隊メンバーが、女を生かして渋谷から出すかはわからないけど)

ハンカチで涙をぬぐうと、静かに微笑んだ



  
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