応援団長の恋するチョコレート
「そんなに見つめられると
キスしたくなるんだけど…」

冗談で俺は言った
そこで
東條が笑って
場が和めばいいと思った

だけど…

「うん
キスして……欲しい」

え?

俺の心臓が跳ね上がった

東條が
目を閉じる

大きな瞳が
瞼で隠れた

俺は
まわりに人気がないのを確認してから

唇を重ねた

東條の腰に手を回す

絡め合っている手には
力が入った

軽いキスが終わる

唇が離れると
東條のほうから

またキスをした


今度は
洋画で見るような
濃厚なキスだ

クラクラした

初めて
他人の舌の感触を知った

東條には彼氏がいる

東條は彼氏と
こういうキスをしているのだろうか

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