応援団長の恋するチョコレート
「なあ、詩織
見なかった?」

俺がクラスの集合場所に戻ってくると
三原が
声をかけてきた

「知らないけど…
どうした?」

「ああ…そわそわしてて
急に
風にあたってくるって
言ったっきり帰ってこないから」

「探す?」

俺がきょろきょろと
探すふりをした

東條がどこにいるか
知っている

さっきまで
一緒にいたから


彼氏がいる女と
キス以上の行為をするとは
思わなかった

でも最後まではしてない

そこまで
俺は馬鹿じゃない


けど…
俺の鎖骨には
キスマークがあった

2つほど


東條がつけた


俺も
東條の肩に
1つ

俺の証をつけた
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