応援団長の恋するチョコレート
クリスマス
俺は一人で過ごした

別に
東條と過ごせるなんて
思ってなかった

三原は俺に東條が近づかないように
いろいろと作戦を練っているようだし

東條の気持ちを思うと
俺は何もしないほうがいい

家族は
1階の居間で
騒いでいた

両親は酒を飲み
妹はジュースで酔っぱらっている

大声で歌を歌ったり
つまみがないと叫んだり

大笑いが聞こえてくるときもあった


家の呼び鈴が鳴った

俺の部屋にも聞こえた

夜に誰が来るのだろう

デリバリーでも頼んだのか?
俺は
クローゼットを開けると
明日の試合の準備を始めた

サッカーの試合がある

三原の出る試合だ
俺は応援団長だ

私情は関係ない

部員の応援をするんだ

< 23 / 48 >

この作品をシェア

pagetop