社会人と女子高生２

浅賀さんは出張のため、早めに起きて出かける準備をした。


しばらくして私もベッドを出た。


「…浅賀さん、おはよう。準備早いね。」


「あぁ…直接出張先に向かうんだけど…朝一の電車に乗らないと、飛行機の時間に間に合わないんだ。…向こうの会社、指定した時間に来ないと厳しいんだ。」


「そうなんだ。でも…今、６時半だよ？」


「嘘っ…！？」


私の言葉に浅賀さんは、腕時計を見て慌てた。


「電話とか普通に掛けていいからなっ！それと、学校から寄り道しないで真っすぐ帰れよっ！」


…そう言い残して走っていった。


寄り道って…浅賀さんは心配症だなぁ…。