社会人と女子高生2
すると依子が思いついたように話した。


「じゃあさ…由香里の誕生日、私達で祝おうよ!」


「そうだね!ぱーっとやろうよ!」


「2人とも…。」


気を遣ってくれた2人の言葉に嬉しくて涙が出そうになる。


その日はずっと私の誕生日パーティーの話ばかりした。


下校時刻になり、学校からマンションに帰る。


鍵を開けて部屋に入る。


いつもは、仕事で遅くても浅賀さんが帰ってくるのがわかっていた。


そのせいか、たいして不安は感じなかった。


でも今は…広い部屋に1人きり…。


シーンとした静かな空気が部屋中を満たしている。
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