社会人と女子高生2
「…会い…たかったぁ…。」


浅賀さんは私の腰に左手を回し、右手で頭を胸に引き寄せた。


「…ごめんな…どうしても誕生日過ぎる前に、会って“おめでとう”って言いたかったんだ…。」


浅賀さんはちゃんと誕生日を覚えてくれていた…。


それに、急いで来てくれた事がなにより嬉しかった…。


「本当はプレゼント渡したかっんだけど、出張が急に決まってさ…。」


プレゼントなんていらないよ…。


浅賀さんがこうしてそばにいてくれるだけで、私にととて、最高のプレゼントだよ…。


私は首を横に振る。


「い…よ…プレゼントよりも、来てくれて…嬉しかった…!」
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