社会人と女子高生2
「…そうだよね!見間違いだよね…!大丈夫。ちょっと足がふらついただけだから…!」


「…由香里…。」


「心配しないで!歩き過ぎて疲れちゃっただけだから。」


2人ともそんな私の様子を察してくれた。


2人には感謝してもしきれない。


「…そうだね。もう遅いし、帰ろっか…。」


みんなそれぞれの家へ向かった…。


いつもは早く会いたくて、長く感じた道のり。


それが今は、家に戻りづらい気持ちが大きくて、あっという間に家に着いた気がする…。


浅賀さんが家に帰ってるかもしれない…。


そんな気持ちを胸に抱きながら、ドアに手をかけた。
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