社会人と女子高生2
11月最後の土曜日。


朝、目が覚めると隣には浅賀さんが眠っていた。


まともに顔を見たのは久しぶりで、浅賀さんの顔を見れただけで幸せだった。


だからか…それまであった不安は忘れていた。


浅賀さんが寝返りをうちながら、何か寝言を言っていた…。


何を言っているのか気になって、耳を近づけた。


でも…聞かなきゃよかった…。


金縛りにあったみたいに動けない体…。


そんな体を無理矢理動かして、着替えた。


動転しているからか、いつの間にか携帯を握りしめ、外へ飛び出していた。


私の足が向かっていたのは、里美の家だった。
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