社会人と女子高生2
私は無意識に友達に助けを求めていた…。


チャイムを鳴らして、出て来たのは里美だった。


「由香里、朝早くにどうしたの?」


里美は眠い目をこすりながら玄関を開けた。


その様子を見て安心したせいか、涙が出てきた。


「…さとみ…どうしよ…。」


「ちょっと…どうしたのよ!?とにかく上がって!」


泣いてる私を見て里美は優しく家へ招き入れた。


階段を上り、里美の部屋に入る。


「由香里、ちょっと待ってて。」


「あ、うん。」


ぐるりと部屋を見渡す。


部屋は綺麗に片付けられていて、里美の好きな黄色で統一されている明るい部屋。
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