社会人と女子高生2
だから、浅賀さんは…私より別の人の方を選ぶんじゃないか…って。


ず〜っと…。


ず〜っと…思ってた…。


前にも…加奈子さんの時だって、そうだった…。


自分の弱い心を変えられずにいる…。


私は前から何も成長していない…。


…しばらくの沈黙が流れたあと、里美が口を開いた。


「…確か…浅賀さんの弟の連絡先、知ってるんだよね…?」


「…そう…だけど…それがどうか…したの?」


「電話して、寝言で言ってた人知ってるか、聞いてみればいいんだよ…!」


「えっ…?」


里美のあまりにも突飛な発言に驚いた。
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