社会人と女子高生2
『はい…由香里ちゃん、おはよ!…どうしたの?電話なんて初めてだよね?』


「おはようございます…!突然ごめんなさい…。」


『いいよ、いいよ!それより、用件って何?』


「その…征治さんは…“さき”って女性…ご存知ですか…?」


『さき…?…知ってるには知ってるけど…どうしたの?』


征治さんは知ってるみたいだった。


「その…あの…。」


続きが言えない私を察して、征治さんが言ってくれた。


『あぁ…由香里ちゃんが心配するようなことは、何一つないよ!そもそも兄貴はそんな器用なこと、出来ないからさ!』


浮気の可能性はゼロだと断言してくれた。
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