社会人と女子高生2
そのあと私は、空き缶や皿を片付けて、姿が見えない浅賀さんを探した。


回りを見渡すと、浅賀さんはベランダに出ていた。


私もベランダに出て、浅賀さんの腰に手を回す。


「浅賀さん…。」


「…由香里…。ごめんな、クリスマスなのに同窓会行って…。それにあいつら連れて来て…。」


「ううん…いいの。それにいい人達だったし。」


「ならいいけど…。ってか俺がいない時、あいつら何言った?」


浅賀さんは、腰に回している私の手を、そっと離して向き合った。


浅賀さんがいじわるな笑みを浮かべながら聞いた。


「な、なんでもないよ!」
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