社会人と女子高生2
それに名前を呼び捨てなんて…。


もっと照れる。


顔が真っ赤になる私。


「ふっ…そんなに赤くなるなよ。俺まで照れるだろ…。あ…由香里、見てみろよ。」


「えっ…あっ!」


何かに気付いた浅賀さんの目線を追う。


すると、外は白い綿のような雪がちらついていた。


「どうりでいつもより寒いと思ったら…雪が降る前触れだったのか。」


「ふふっ。クリスマスイヴにちょうど雪が降るのって、なかなかないから嬉しいな…。」


右の手の平を出して、雪に触れる。


「わ〜冷たい…!」


「雪が熱かったら変だけどな。」


それもそうだけど。
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