社会人と女子高生2
顔に出ていた不安を浅賀さんが消してくれた…。


…大丈夫。


何があっても、浅賀さんがいてくれるんだ…。


お父さんだって、きっと認めてくれる…。


緊張しながら家にたどり着いた。


隣にいる浅賀さんをちらっと見ると、浅賀さんは緊張していた。


そうだよね…浅賀さんが1番不安なんだ…。


殴られる覚悟、してるんだもんね…。


胸に手を置いて、深呼吸する。


「浅賀さん…チャイム鳴らすね…。」


「…ああ。」


―ピンポーン…


呼び鈴で出てきたのは、お母さんだった。


「…いらっしゃい。待ってたのよ。忙しいのにごめんなさいね。」
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