社会人と女子高生2
4人は待ちくたびれた様子だった。


「由香里、遅いよ〜!」


「ごめんごめん。人多くてさ。」


初詣での人だかりを甘く見てた。


こんなに混んでるなんて…。


とりあえず簡単に自己紹介をすませて、参拝の列に並ぶ。


浅賀さんはどう思ってるんだろ…。


まわりが10代で…。


そんな事を考えているうちに、自分の番がきた。


私は手を合わせて祈る。


たくさんある願い中で、1番願っていることを…。


「…由香里、ちゃんと合格祈願した?」


「…あ。」


「…忘れてたのか…。じゃあ一体何を祈ったんだ?」

「内緒!」
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