社会人と女子高生2
正月休みくらいは、一緒の時間を過ごしたい。


「そんなことだろうと思った。」


そう言いながら、浅賀さんは私の手を掴んだ。


手を掴まれたまま少し走って、近くに停めておいた車に乗り込んだ。


その数分の出来事で、私のハートはドキドキいってる。


走ったせいじゃない…。


手から伝わる温もりに、私はドキドキしていた…。


「はぁ…久しぶりのダッシュは堪えるな…。」


息を整えながら、浅賀さんは車を発進させた。


隣で私は、初恋みたいなドキドキを抑えるのに精一杯。


「で…どこ行く?正月だし、混んでる所多いけど…。」


「う〜ん…。」
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