社会人と女子高生2
見たことない魚だけど、惹かれて魅入ってしまう。


「さぁな…。」


しばらく私達はその魚を見ていた。


私はその2匹の魚を、自分達と重ねていた。


だってさ…目の前で泳いでる2匹の魚、ず〜っとくっついて泳いでるんだもん。


カップルみたいでさぁ…。


でもこの魚…きっと、大勢の中で運命の相手を見つけたんだよね…。


だからずっと一緒にいるのかな。


だとしたら私と浅賀さんもそうなのかな…。


大勢の中で巡り会った、運命の人…。


出会いが偶然だとしても…。


好きになったのは、きっと…必然。


私はそう信じたい。
< 209 / 268 >

この作品をシェア

pagetop