社会人と女子高生2
「…いいえ。大丈夫です。」


お母さんの誘導で、リビングに入る。


政樹が落ち着かない様子で食卓のイスに座っていた。


そしてソファーにはどっしりと座る…お父さんがいた。


「…あなた。浅賀さんがいらしたわよ。」


「…ああ。座りなさい。」


「…はい。」


促されて座る浅賀さんの隣に私も座る。


「…浅賀君だっけ…。いくつだ?」


「…28です。」


まるで面接のような質問に緊張して答える浅賀さん。


今まで感じたことのない雰囲気に緊張が増した。


「由香里と10歳離れてるじゃないか…!」
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