社会人と女子高生2
ベッドの中にいたはず…。


「ああ…最近眠りが浅くてな。目が覚めるの早いんだ。それより…なんで料理を作ろうとしたんだよ…。」


「だって…毎日やってるし…。私が出来るのこれくらいしか…。」


「はぁ…風邪の時ぐらい家事の事は忘れろ。」


忘れろ…って…。


私、これ以上浅賀さんに迷惑掛けたくない…。


自分の仕事は全うしたい。


「…イヤだ。風邪でもなんでも、料理作る…。」


熱のせいか、意地を張る。


「だから寝てろって…。」


「イヤだったらイヤ…!」


人間、アルコールと熱が回っている時程、気が大きくなることはないと思う。
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