社会人と女子高生2
咲希さんの言葉に、気の抜けた返事をしてしまった。


「顔のわりには結構フレンドリーなの、うちの両親。だから、挨拶なんて堅苦しいこと考えなくていいからね!」


「は、はぁ…。」


…なんて返事をしたものの、不安が消えるはずもなく…。


その後、いろんな話をして、咲希さんとは暗くなる前に別れた。


カフェで頼んだ物の料金は、咲希さんが払ってくれた。


こんなに大人に甘えちゃってていいのかな…。


その日の夜、浅賀さんは定時より少し遅く帰ってきた。


「ただいま〜。…さっきまで咲希と電話に夢中になってたら、電車1本逃しちゃってさ…。」
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