社会人と女子高生2
違うよ…私は何もしてないよ…。


私の方が幸せなんだよ…。


…すると浅賀さんが私の手を、ぎゅっと握った。


浅賀さんの手は汗ばんでいた。


手から緊張が伝わってきた…。


「…これからもずっと一緒に…幸せになりたいんです…!由香里と…お嬢さんと結婚を前提にお付き合いさせて下さいっ…!!お願いします…!!」


お父さんに一生懸命頭を下げる浅賀さん…。


そんな浅賀さんを見て、私は泣いた…。


「…浅賀さんっ…。」


今まで黙っていたお父さんが口を開いた。


「…真剣なのはわかった…。父親としては、由香里の…娘の幸せが1番だと思っている…。」
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