社会人と女子高生2
そうして車を走らせること、3時間。


車がたどり着いた場所は、和風の大きくて立派な家。


「浅賀さん…ここが…。」


「そうだよ。俺の実家。」


私のイメージは、都会風の、立派な家を想像してた。


でも、浅賀さんの実家は、もっと立派だった。


私の目の前には…綺麗に整えられた日本庭園が広がっていた。


こんなの…お金持ちの家にしかないと思ってた…。


そう思っていた私は、驚いて声を出すのも忘れていた。


「…由香里。家は世間一般に見れば大きいし、重い感じはする。けど、ホント俺の両親は親しみやすいから。息子の俺が言うのもなんだけど。」
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