社会人と女子高生2
ア然としていた私の様子を見て、浅賀さんはフォローした。


でも、あまりにも格式高い家を見たら…さらに緊張してしまった。


「あ、浅賀さん…私、浅賀さんのご両親に認めてもらえるかな…。」


家とかはともかく、私はまだ高校生。


成人してない私が、大人の浅賀さんに釣り合ってないのは、今でも気になってる。


もっと年の近い、しっかりした女性が合うんじゃないか…。


その、どうしようもない考えは、いまだに消えない。


「由香里…前から言ってるだろ?“俺はお前がいいんだ”…って。」


そう言いながら、浅賀さんは私の手を握った。
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