社会人と女子高生2
「そういえば、お母様は何かされてるんですか?」


「私?私は裁縫が得意だから、縫製会社に勤めてるの。」


「そうなんですか!?私、編み物とか大好きなんです!!」


「そうなの?私でよければ教えるわよ?」


まさか浅賀さんのお母さんと、共通点があるなんて思ってなかった。


「ぜひお願いします!」


勉強にもなるし、なにより浅賀さんの家族と仲良くなりたかった。


「じゃあさっそくなんだけど…これ着て頂戴。」


そういって洋服を手渡された。


「あの…これは?」


服を広げて見てみると、落ち着いた赤い色の、チェックのワンピースだった。
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