社会人と女子高生2
思ったままを口にした。


素直な気持ちだった。


失礼します、と一言言って部屋を出た。


さっきまで抱えていた不安は、もう消えていた。


晴れやかな気持ちで廊下を歩く。


数歩進めた先に、浅賀さんがいた。


「由香里、どうだった?…って、聞かなくてもわかるか。」


私の安堵した様子を見て、ふっ、と浅賀さんは微笑んだ。


「…うん。浅賀さんのお母さん、子供思いの、優しい人だね。それに…いっぱい服貰っちゃった。」


「…言ったろ?覚悟しておけ…って。着せ替える服の数が異常だから、好きなことできる時間がないんだよ。」
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