社会人と女子高生2
車まですぐに駆け寄り、車内へ入る。


「待たせてごめんなさい…!」


「いいよ。ちょうどヒーターも暖まった頃だから。」


車内は暖かくて、浅賀さんの気遣いで溢れていた。


「浅賀さん、ありがと…。」


「…どういたしまして。」


私の言葉に浅賀さんは、優しく微笑んだ。


そして車は動き出し、山の方へと向かっていた。


「浅賀さん…どこへ行くの?」


「それは着いてからのお楽しみ。」


そう言って結局、質問には答えてくれなかった。


それからしばらくして車は止まった。


そこには見渡す限りの…木々。


つまり、山に囲まれてる状況。
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