社会人と女子高生2
一歩間違えれば遭難してしまいそうなくらい、木々で生い茂っていた。


そんな道を、浅賀さんは私が歩きやすいように草木を分けて進む。


そんな優しさに胸をうたれつつ、浅賀さんに引かれる手を頼りに私も進む。


そして…。


「…ここだよ。」


目的地にたどり着く。


目の前には…白い景色が一面に広がっていた。


「これって…雪?」


でも…いくら冬とはいえ…。


雪国じゃないかぎり、こんなに雪は積もらないはず…。


「由香里、よく見てみな。」


「う、うん…。」


浅賀さんに言われるまま、しゃがんで、よく見てみた。
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