社会人と女子高生2
「…まだ言ってるし。親父さ、いい加減に認めたらどうだよ?」


「…イヤだ!!」


お母さんは『まあまあ』と、お父さんをなだめた。


ニューヨーク行きの飛行機の搭乗時間になり、3人は荷物を持ち直した。


「由香里、亮さんに迷惑かけんなよ!」


「か、かけないよ…!」


「何回かは日本に帰ってくるからその時は、亮君のお家にお邪魔しようかしら。」


「…はは。待ってます。」


「亮君…由香里を頼んだぞ…。」


「…はい。」


3人は搭乗ゲートをくぐって、姿が見えなくなった。


少し寂しくなって、涙が出そうになった。
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