社会人と女子高生2
「じゃあさ…お願い1つ、いい?」


「…どうぞ。」


「8月11日は、残業しないで欲しい…。」


そう…その日は、私達が付き合い始めた日。


1年目の記念日。


少しでも長く記念日を一緒に過ごしたかった。


浅賀さんは私の思ってることを理解してくれているようで、すぐに返事をしてくれた。


「もちろん。仕事も出来るだけ早く切り上げるさ。」


「ホント?」


「そんなにキラキラした目で見るなよ。恥ずかしくなる…。…荷物片付けたら買い物行くぞ!」


「…あ、うん!!」


慌てて荷物を片付けて、来たばかりのマンションから出た。
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