社会人と女子高生2
私はまだ子供なんだと思い知らせた。


「亮君!?それと彼女…?可愛い子ね。亮君にはもったいないね!」


「…加奈子、なんでここに?つか、お前働いてんのか?」


「失礼ね。ちゃんと働いてます!ちゃんと正社員です!今日は有給休暇だからここにきたの。…由香里ちゃんだっけ。私、長谷部加奈子。もう亮君の事はふっ切れたから、安心してね!」


「あ、はい…。」


その言葉に偽りはないようで、瞳に冗談や未練は感じられなかった。


「…あ、私そろそろ行くわ。じゃあね、2人とも!」


加奈子さんの走る後ろ姿を見つめる。


自立した、立派な人に見えた。
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