社会人と女子高生2
決意してドアを開ける。


聞き耳をたてながら進む。


リビングのドアを開けようとした時、中からゴトっと何かが落ちた音がした。


ドアノブに手を置いたまま、怖くて体が動かない。


『本当に泥棒だったらどうしよう…。』


今日は確か浅賀さん、遅くなるって言ってた。


1人でこの恐怖を堪えるのは辛かった。


それでもリビングに誰かがいるのは確かだった。


するとその“誰か”が私に気付いた。


「うわーーー!!」


「きゃーーー!!」


大声で叫んだ。


相手は驚いたらしい。


っていうか、私の方が驚いたよ。


泥棒と鉢合わせしてるんだもん。
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