社会人と女子高生2
「大袈裟じゃないって!兄貴、ああ見えて結構恐いから!」


「そうなんですか?」


浅賀さんから“恐いイメージ”なんて全然ない。


「まぁ…昔の俺、結構やんちゃだったからかな?姉貴も同じくらい怒ってたよ。」


「今はやんちゃじゃないんですか?」


うっかり聞いてしまった。


髪の毛、見事に染まってるし…。


「由香里ちゃんて…兄貴に似て、痛いとこ突くね…。まぁ、あんまり変わってないかな。」


そう言って征治さんは笑った。


つられて私も笑った。


「おっと、そろそろ寝ますか。もう遅いし。」


その言葉で時計を見たら、日にちが変わっていた。
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