社会人と女子高生2

高校時代

ホコリを払ったアルバムを、ゆっくり開く。


このマンションに住むようになってから、ずっと開かれることのなかったアルバム…。


アルバムのページの最初には、校舎と校歌が載っていた。


「うわ〜懐かしいな…。」


高校3年間は充実していた。


「…あっ!これ、浅賀さん?」


「そうだよ。下に名前書いてる通りだよ。」


「でも…これ…。」


由香里の言いたいことは…。


「…あぁ、それな。なんか顔が真面目に見えるってよく言われるから、反抗心で…。」


俺の写真は、茶髪で少しだけワックスで固めていた。


周りに比べたら染めたうちに入んないけどな。
< 86 / 268 >

この作品をシェア

pagetop