社会人と女子高生2
包装紙を取って、箱を開ける。


「ネクタイだ…。」


「いつも身につけて欲しいな〜って思って…それでネクタイにしたの。」


「由香里…ありがとう。大切にする。でも…まさか誕生日を祝ってもらうなんて、思ってなかったよ。」


「そうなの?」


「社会人にもなると毎日働いてるせいか、日にちがわからなくなるんだ…。今日が誕生日なんてすっかり忘れてた分、よけいにな。」


浅賀さんは営業回りが多いらしく、休む暇もないくらい忙しいと言っていた。


「じゃあ…今日祝ってよかった…?」


「もちろん!凄く嬉しいよ!由香里の誕生日にはお返ししなきゃな。」
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