恋する時


翌日のバレンタイン。



恵梨に付き合う事を報告したら。



「これで美奈からチョコ貰えると、期待してる男は撃沈だね」



…はぁ?…



「あ、野村君狙いの女の子の恨みも買うね!」



って、それ親友の幸せを喜んでるの…?






勿論、私は峻にチョコをあげる。




昨日、あれから峻って呼べって…



ちょっと恥ずかしいけど。



「美奈、帰るよ」


「はーい」



迎えに来た峻に笑顔で駆け寄る。




峻にチョコを渡すと、笑顔を見せて。



「すっごく嬉しい…ずっと好きだったから。やっと堂々と彼女だって言える」



そう言って私を抱きしめた。




「峻…大好きだよ…」




そう言うと、優しく笑った峻の顔が近づいて、私にキスをした。





恋なんかしなくていいやって思ってた私が。





また恋をした…





私達は始まったばかり…









end
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