冬うらら2
□
「えっ!」
あのマグカップを両手で持っていた彼女は、すごく驚いた顔で止まった。
「何かって…何?」
驚いた顔のまま、おそるおそる聞かれる。
別に、誰も怖い話をしろと言っているワケではないのだ。
普通に生活をして、普通に感じたことでも何でも―― 彼女を、もっと知りたいだけなのだ。
「何でもいい」
お得意の天気の話でも、この際、今日の指輪とかハルコの話だっていい。
本当は、かなり有り難くはないけれども。
「え、そんな…いきなり言われても、何も」
わたわたとしながら、メイは真っ赤になってしまった。
なぜ、そこで赤くなるのか。
まあ、確かに「これからおまえの話を聞くから、さあしゃべれ!」という環境で、一人ペラペラしゃべり出せる人間には見えなかったが。
すっかり、照れてしまったようである。
「えっと…それじゃあ…教えて? いま、どういうゲーム作ってるの?」
ガッシャーン!!!
確かに。
確かに彼女はしゃべった―― しかし、それは疑問の形で。
カイトを話題に巻き込む内容だったのである。
誰が、オレに話を振れと言ったー!!!
おしゃべりなんか大の苦手のカイトに、何てことをするのか。
希望通りどころか、カウンターパンチである。
「あっ、やっぱり発売前だから、ダメよね…秘密の秘密で作ってるんだもんね」
前に住んでたところの近所の子が、すごくゲームが好きで。
お?
カイトの表情を、勝手に解釈をしたメイは、何故それに興味を持ったかをしゃべり始めてくれたのだ。
結果オーライである。
「えっ!」
あのマグカップを両手で持っていた彼女は、すごく驚いた顔で止まった。
「何かって…何?」
驚いた顔のまま、おそるおそる聞かれる。
別に、誰も怖い話をしろと言っているワケではないのだ。
普通に生活をして、普通に感じたことでも何でも―― 彼女を、もっと知りたいだけなのだ。
「何でもいい」
お得意の天気の話でも、この際、今日の指輪とかハルコの話だっていい。
本当は、かなり有り難くはないけれども。
「え、そんな…いきなり言われても、何も」
わたわたとしながら、メイは真っ赤になってしまった。
なぜ、そこで赤くなるのか。
まあ、確かに「これからおまえの話を聞くから、さあしゃべれ!」という環境で、一人ペラペラしゃべり出せる人間には見えなかったが。
すっかり、照れてしまったようである。
「えっと…それじゃあ…教えて? いま、どういうゲーム作ってるの?」
ガッシャーン!!!
確かに。
確かに彼女はしゃべった―― しかし、それは疑問の形で。
カイトを話題に巻き込む内容だったのである。
誰が、オレに話を振れと言ったー!!!
おしゃべりなんか大の苦手のカイトに、何てことをするのか。
希望通りどころか、カウンターパンチである。
「あっ、やっぱり発売前だから、ダメよね…秘密の秘密で作ってるんだもんね」
前に住んでたところの近所の子が、すごくゲームが好きで。
お?
カイトの表情を、勝手に解釈をしたメイは、何故それに興味を持ったかをしゃべり始めてくれたのだ。
結果オーライである。