冬うらら2
□
その手のひらに。
コロン、と。
「え?」
メイの視線が、下に行く。
「あ?」
次に、ぱっと上を向いてきた。
「あ…」
もう一度、下を向く。
随分と、忙しい動きだった。
カイトにしてみれば、それに対してのコメントを言われるワケにはいかなかった。
ちゃんと自覚を持ってそういう目で見られるワケにも。
彼の動きは早かった。
メイをソファに置き去りに、無言で風呂場に逃げちらかしたのだった。
その手のひらに。
コロン、と。
「え?」
メイの視線が、下に行く。
「あ?」
次に、ぱっと上を向いてきた。
「あ…」
もう一度、下を向く。
随分と、忙しい動きだった。
カイトにしてみれば、それに対してのコメントを言われるワケにはいかなかった。
ちゃんと自覚を持ってそういう目で見られるワケにも。
彼の動きは早かった。
メイをソファに置き去りに、無言で風呂場に逃げちらかしたのだった。