冬うらら2
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ま。
ま。
まさか……。
まさか、ベッドまで抱えて連れてきてもらったんじゃ!!!!
いやー! きゃー! そんなー!!!!
メイは、大変な騒ぎになってしまった。
現状から考えると、それ以外にはあり得ない気がする。
だからこそ、余計に逃げ場のない恥ずかしさが、押し寄せてくるのだ。
抱えるということは、夢見がちな分をさっぴいても、多分『だっこ』なのだ。
どうシミュレーションしてみても、ソファからここまで、それしか思い浮かばなかった。
それを、夢見ていないワケではないのだが、現実の知らない間にそんなことが起きたなんて。
だって、重いし。
その重さを、カイトに知られてしまったのだ。
彼は、何と思っただろう。
自分を抱え込んでいる彼を、ちらりと見る。
そっと頭を動かして顔を上げると、寝入っている彼の輪郭が見えた。
カァッと、また恥ずかしさがよぎった。
ソファで眠ってしまったメイを、ベッドまで抱っこしてくれた上に、こんな風に抱え込んで眠ってくれているのだ。
その時の、カイトの気持ちに触ろうとしたら、何もかも恥ずかしいような気がしたのである。
彼女の知らない世界でも、カイトが好きだと言ってくれているような気がしたのだ。
都合のいい解釈なのかもしれない。
だから、そう考えてしまった自分が恥ずかしかったのである。
ああもう、朝起きてどんな顔をすればいいんだろう。
『ごめんなさい、重かったでしょう?』
なんて、恥ずかしくて聞けない。
そんな風にベッドの中で身悶えていたメイだったが、現実的にお手洗いに行きたくて、彼の腕から逃れる。
最初は抱きしめられる腕の力が強くて、どうしようと思っていたが、しばらくすると―― するりと解けた。
それはそれで、何だか寂しかった。
わがままな私。
ま。
ま。
まさか……。
まさか、ベッドまで抱えて連れてきてもらったんじゃ!!!!
いやー! きゃー! そんなー!!!!
メイは、大変な騒ぎになってしまった。
現状から考えると、それ以外にはあり得ない気がする。
だからこそ、余計に逃げ場のない恥ずかしさが、押し寄せてくるのだ。
抱えるということは、夢見がちな分をさっぴいても、多分『だっこ』なのだ。
どうシミュレーションしてみても、ソファからここまで、それしか思い浮かばなかった。
それを、夢見ていないワケではないのだが、現実の知らない間にそんなことが起きたなんて。
だって、重いし。
その重さを、カイトに知られてしまったのだ。
彼は、何と思っただろう。
自分を抱え込んでいる彼を、ちらりと見る。
そっと頭を動かして顔を上げると、寝入っている彼の輪郭が見えた。
カァッと、また恥ずかしさがよぎった。
ソファで眠ってしまったメイを、ベッドまで抱っこしてくれた上に、こんな風に抱え込んで眠ってくれているのだ。
その時の、カイトの気持ちに触ろうとしたら、何もかも恥ずかしいような気がしたのである。
彼女の知らない世界でも、カイトが好きだと言ってくれているような気がしたのだ。
都合のいい解釈なのかもしれない。
だから、そう考えてしまった自分が恥ずかしかったのである。
ああもう、朝起きてどんな顔をすればいいんだろう。
『ごめんなさい、重かったでしょう?』
なんて、恥ずかしくて聞けない。
そんな風にベッドの中で身悶えていたメイだったが、現実的にお手洗いに行きたくて、彼の腕から逃れる。
最初は抱きしめられる腕の力が強くて、どうしようと思っていたが、しばらくすると―― するりと解けた。
それはそれで、何だか寂しかった。
わがままな私。