冬うらら2
01/24 Mon.
□45
また―― 夜が来る。
オオカミ狩りもできないまま、カイトは彼女を抱えて眠る。
眠る?
カイトは、即座に疑問を覚え否定した。
違う。
横になっているだけだ、と。
昨日も、結局眠れないままで。
朝方うつらうつらしたと思ったら、もう起きる時間になってしまった。
確かに、納期前は会社で徹夜なんかをすることが、これまでしばしばあった。
だから、少々の睡眠不足くらい、カイトは平気だった。
しかし。
これは、種類が違う。
ただ、仕事に打ち込んでいて朝を迎えるのとは、精神的な疲労度が段違いだ。
時計の秒針の音が、くっきりと聞こえるほど静かな中、メイの息づかいと柔らかさを感じながら、ただ横になっていなければならないのである。
安心したように眠っている彼女を、それでも手放せないまま、彼はため息をついた。
自分とは、全然違う生き物と一緒に生活するということは、こんなにも不意打ちなことが次から次に起きるのか。
メイに、自分の身体のことを告白されたのが、土曜日のことだった。
土、日、月。
カイトは指折り数える。
いわゆる、彼女は3日目ということになった。
彼は、女性の生理について、詳しいワケではない。
小学生の時にあった性教育の話なんて、これっぽっちも覚えていなかった。
あとは、いろんなメディアからの耳知識だけである。
それらは、どれも正確な表現ではなかった。
だから。
彼女が一体何日間、その症状に拘束されるのか、よく分からなかったのだ。
また―― 夜が来る。
オオカミ狩りもできないまま、カイトは彼女を抱えて眠る。
眠る?
カイトは、即座に疑問を覚え否定した。
違う。
横になっているだけだ、と。
昨日も、結局眠れないままで。
朝方うつらうつらしたと思ったら、もう起きる時間になってしまった。
確かに、納期前は会社で徹夜なんかをすることが、これまでしばしばあった。
だから、少々の睡眠不足くらい、カイトは平気だった。
しかし。
これは、種類が違う。
ただ、仕事に打ち込んでいて朝を迎えるのとは、精神的な疲労度が段違いだ。
時計の秒針の音が、くっきりと聞こえるほど静かな中、メイの息づかいと柔らかさを感じながら、ただ横になっていなければならないのである。
安心したように眠っている彼女を、それでも手放せないまま、彼はため息をついた。
自分とは、全然違う生き物と一緒に生活するということは、こんなにも不意打ちなことが次から次に起きるのか。
メイに、自分の身体のことを告白されたのが、土曜日のことだった。
土、日、月。
カイトは指折り数える。
いわゆる、彼女は3日目ということになった。
彼は、女性の生理について、詳しいワケではない。
小学生の時にあった性教育の話なんて、これっぽっちも覚えていなかった。
あとは、いろんなメディアからの耳知識だけである。
それらは、どれも正確な表現ではなかった。
だから。
彼女が一体何日間、その症状に拘束されるのか、よく分からなかったのだ。