冬うらら2
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何かもう。
すごく、熱い人。
何度となく、それを驚きとともに思ってしまう。
あんまり、その記憶に捕まってしまったために、やかんのお湯が沸騰したのにすぐには気づけなかった。
はっと振り返って、ガスを切る。
そして、カイトのためにコーヒーをいれる。
彼はいま、2階の部屋で仕事をしているはずだった。
仕事が忙しいのは、相変わらずのようだ。
なのに、毎日定時に帰ってきてくれる。
多分そのせいで、いま家で仕事をしているのだろうが。
でも、それはすごくメイにとっては嬉しいことだった。
仕事に没頭されて構ってもらえなくても、すぐ側にいてくれるだけでよかった。
本当は、それさえも物凄くゼイタクなことのように思える。
一緒に―― いられること。
その事実だけでも、ドキドキしながら。
メイは、コーヒーと紅茶のマグカップが乗ったトレイを持って2階に向かった。
お仕事の邪魔をしないように。
そっとドアを開ける。
背中が見えた。
いままでノートパソコンがあったところに、別の大きなパソコンが置かれている。
その周囲にも、彼女の理解できないようないろんな機械が置いてあって。
足下に這うケーブル類が、まるで大きな川のようだった。
会社から持ち帰ってきたというそれは、ずいぶん大がかりな仕掛けに見える。
これから掃除をする時、かなりその周辺は緊張してしまうこと間違いナシだった。
うっかり壊してしまいそうで怖いのだ。
そ。
音を立てないように緊張しながら、彼女はテーブルのところにトレイを置く。
集中しているのだろうか、カイトの視線が追いかけてくることはなかった。
何かもう。
すごく、熱い人。
何度となく、それを驚きとともに思ってしまう。
あんまり、その記憶に捕まってしまったために、やかんのお湯が沸騰したのにすぐには気づけなかった。
はっと振り返って、ガスを切る。
そして、カイトのためにコーヒーをいれる。
彼はいま、2階の部屋で仕事をしているはずだった。
仕事が忙しいのは、相変わらずのようだ。
なのに、毎日定時に帰ってきてくれる。
多分そのせいで、いま家で仕事をしているのだろうが。
でも、それはすごくメイにとっては嬉しいことだった。
仕事に没頭されて構ってもらえなくても、すぐ側にいてくれるだけでよかった。
本当は、それさえも物凄くゼイタクなことのように思える。
一緒に―― いられること。
その事実だけでも、ドキドキしながら。
メイは、コーヒーと紅茶のマグカップが乗ったトレイを持って2階に向かった。
お仕事の邪魔をしないように。
そっとドアを開ける。
背中が見えた。
いままでノートパソコンがあったところに、別の大きなパソコンが置かれている。
その周囲にも、彼女の理解できないようないろんな機械が置いてあって。
足下に這うケーブル類が、まるで大きな川のようだった。
会社から持ち帰ってきたというそれは、ずいぶん大がかりな仕掛けに見える。
これから掃除をする時、かなりその周辺は緊張してしまうこと間違いナシだった。
うっかり壊してしまいそうで怖いのだ。
そ。
音を立てないように緊張しながら、彼女はテーブルのところにトレイを置く。
集中しているのだろうか、カイトの視線が追いかけてくることはなかった。