冬うらら2
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「あの…お…お墓参りに行きたいの…えっと…お父さんの」
言った!
その言葉だけで、呼吸が乱れてしまった。
これまで、父親についてきちんと話したことは、ほとんどなかったような気がする。
それを、今更ながらに改めて言うのは、何だか恥ずかしかった。
けど。
子供の頃から、自分を一番愛してくれた人を、いままで彼女はずっと放っておいてしまったのだ。
確かに、いろんなことがあった。
環境も激変した。
でも、いまはとても幸せだし、前より少しは環境も落ち着いている。
そして何より、神父様のお話を聞いたら、いてもたってもいられなくなったのだ。
自分が、これから幸せになることを、いや、今でも既に幸せであることを報告したかった。
そうすれば、お父さんはきっと喜んで安心してくれるだろう。
いままで来なくてごめんね、も。
そして、近所のお世話になった人に、直接招待状を手渡してこようと思ったのだ。
せっかく住所は書いたし、切手も貼ったのだけれども、ちゃんと顔を見て話がしたかった。
学生時代の友人は、会社などに行って不在だろうが、きっと魚屋さんのお店は開いているはずだ。
お墓自体は、ちゃんとある。
母親が早く亡くなっていたせいで、その時に買ってあったのだ。
いまは仲良くそこで眠っているはずだが、きっとそれでも娘のことは心配してくれているだろう。
親どころか、誰にも言えないような色んなことが、カイトとの間に起きた。
悲しいこともあった。
でも、心が通じあえてからこっち、驚くことは山ほどだったけれども、本当に悲しいことは何もなかった。
そういうものから、全部カイトが守ってくれたような気がする。
カイトにも、悲しいことが近づかないように、メイも守りたかった。
「あの…お…お墓参りに行きたいの…えっと…お父さんの」
言った!
その言葉だけで、呼吸が乱れてしまった。
これまで、父親についてきちんと話したことは、ほとんどなかったような気がする。
それを、今更ながらに改めて言うのは、何だか恥ずかしかった。
けど。
子供の頃から、自分を一番愛してくれた人を、いままで彼女はずっと放っておいてしまったのだ。
確かに、いろんなことがあった。
環境も激変した。
でも、いまはとても幸せだし、前より少しは環境も落ち着いている。
そして何より、神父様のお話を聞いたら、いてもたってもいられなくなったのだ。
自分が、これから幸せになることを、いや、今でも既に幸せであることを報告したかった。
そうすれば、お父さんはきっと喜んで安心してくれるだろう。
いままで来なくてごめんね、も。
そして、近所のお世話になった人に、直接招待状を手渡してこようと思ったのだ。
せっかく住所は書いたし、切手も貼ったのだけれども、ちゃんと顔を見て話がしたかった。
学生時代の友人は、会社などに行って不在だろうが、きっと魚屋さんのお店は開いているはずだ。
お墓自体は、ちゃんとある。
母親が早く亡くなっていたせいで、その時に買ってあったのだ。
いまは仲良くそこで眠っているはずだが、きっとそれでも娘のことは心配してくれているだろう。
親どころか、誰にも言えないような色んなことが、カイトとの間に起きた。
悲しいこともあった。
でも、心が通じあえてからこっち、驚くことは山ほどだったけれども、本当に悲しいことは何もなかった。
そういうものから、全部カイトが守ってくれたような気がする。
カイトにも、悲しいことが近づかないように、メイも守りたかった。