冬うらら2
●
「お客さま?」
メイは立ち上がった。
「出んな」
しかし、速攻でその動きが制される。
え?
彼の方を見ると、物凄く不機嫌そうな表情をしていた。
いやもう、怒っていると言ってもいいくらいだ。
「でも…お客様…」
「座れ!」
大きな声に気圧されて、メイは慌てふためいてソファに座った。
このまま放っておけば、お客は主が不在だと思って帰ってしまうだろう。
そういえば、玄関にはカギをかけたままだったような気がする。
おそらく間違いなく、お客は入ってはこられない。
誰か分からないけれども、門前払いは間違いなかった。
チャイムは、あと4回鳴った。
メイはそわそわとしたけれども、カイトが絶対に行くな、というようなオーラを出しているような気がして、ソファから身動きもできない。
5回目のチャイムは―― 鳴らなかった。
「お客さま?」
メイは立ち上がった。
「出んな」
しかし、速攻でその動きが制される。
え?
彼の方を見ると、物凄く不機嫌そうな表情をしていた。
いやもう、怒っていると言ってもいいくらいだ。
「でも…お客様…」
「座れ!」
大きな声に気圧されて、メイは慌てふためいてソファに座った。
このまま放っておけば、お客は主が不在だと思って帰ってしまうだろう。
そういえば、玄関にはカギをかけたままだったような気がする。
おそらく間違いなく、お客は入ってはこられない。
誰か分からないけれども、門前払いは間違いなかった。
チャイムは、あと4回鳴った。
メイはそわそわとしたけれども、カイトが絶対に行くな、というようなオーラを出しているような気がして、ソファから身動きもできない。
5回目のチャイムは―― 鳴らなかった。