冬うらら2
□
確かに、彼女は優秀だ。
それは、カイトでなくとも第1のメンツが認めているところだ。
自信があるところも、悪くない。
この職業で、『私、全然ダメなんで』と言おうものなら、即刻クビにしてくれと、自分から断頭台に上がるようなものだ。
ハナの自信は、まあ、妥当と言ってもいいだろう。
「んなに、自分の才能を披露したけりゃ、おめーにしか作れねぇもん持ってこい」
まだアピールし続ける彼女に、ついにカイトはそう言った。
すると。
ぱたっと、よく動いていた口が止まる。
オーラが変わった。
それはそれは、鮮やかに。
「それじゃあ…作って持ってきたら、シャチョー、見てくれるんですね?」
猫かと思っていたら。
とんだ豹が、背中のファスナーを開けて出てきたのだ。
「好きにしろ」
豹が出てきたのに、カイトも寝ぼけた獅子ではいけなかった。
ハナの青い目が、ランランと輝く。
「分かりました…楽しみにしててください!」
こうしちゃいられないと。
いまは、第1の応援に来ているのだから、自分のプログラムなど作る時間はないというのに、まるで今から作るかのように彼女は身を翻す。
あちこちのスタッフをはねとばす勢いで、いまや自分の指定席となったコンピュータの前に戻るのである。
女にしとくにゃ惜しい。
カイトは、片方を眉を上げた後、再びディスプレイの方へと戻った。
確かに、彼女は優秀だ。
それは、カイトでなくとも第1のメンツが認めているところだ。
自信があるところも、悪くない。
この職業で、『私、全然ダメなんで』と言おうものなら、即刻クビにしてくれと、自分から断頭台に上がるようなものだ。
ハナの自信は、まあ、妥当と言ってもいいだろう。
「んなに、自分の才能を披露したけりゃ、おめーにしか作れねぇもん持ってこい」
まだアピールし続ける彼女に、ついにカイトはそう言った。
すると。
ぱたっと、よく動いていた口が止まる。
オーラが変わった。
それはそれは、鮮やかに。
「それじゃあ…作って持ってきたら、シャチョー、見てくれるんですね?」
猫かと思っていたら。
とんだ豹が、背中のファスナーを開けて出てきたのだ。
「好きにしろ」
豹が出てきたのに、カイトも寝ぼけた獅子ではいけなかった。
ハナの青い目が、ランランと輝く。
「分かりました…楽しみにしててください!」
こうしちゃいられないと。
いまは、第1の応援に来ているのだから、自分のプログラムなど作る時間はないというのに、まるで今から作るかのように彼女は身を翻す。
あちこちのスタッフをはねとばす勢いで、いまや自分の指定席となったコンピュータの前に戻るのである。
女にしとくにゃ惜しい。
カイトは、片方を眉を上げた後、再びディスプレイの方へと戻った。