冬うらら2
♪
こうなったら。
「ええー! 行きたいんです、行きたいんです。私も出席したいー!!!」
粘り作戦だ。
何度も何度も同じことを繰り返し、向こうがイヤになるまで言い続けるのだ。
このうるさいのを止めるには、招待するしかないと思わせるのである。
「ホントはイヤだけど、お酌もしますからー!!」
最後は、泣き落としだ。
しかし、コウノは強固なツラの皮だった。
完全にシカトに入った不機嫌な顔で、ディスプレイに向かうと、もう一度も彼女の方を振り返らなかったのである。
口では負けると分かっているのか、最初から会話さえ交わそうとしてくれないのだ。
確かに、ハナは口では負ける気がしなかったけれども。
「ま、まあまあ…二次会には呼んでやるから」
後ろから、他の開発スタッフが止めに入る。
そのまま、ハナはずるずると引きずられてしまった。
これ以上社長を刺激して、怒鳴りが出たらたまらないからだろう。
ちぇー! ちぇー!
ずるずるずるずる。
後方に連行されていきながら、ハナは唇をとがらせた。
そして、報復を決めた。
今日は、終電で帰ってやるー! 徹夜なんか誰がするもんかー!
こうなったら。
「ええー! 行きたいんです、行きたいんです。私も出席したいー!!!」
粘り作戦だ。
何度も何度も同じことを繰り返し、向こうがイヤになるまで言い続けるのだ。
このうるさいのを止めるには、招待するしかないと思わせるのである。
「ホントはイヤだけど、お酌もしますからー!!」
最後は、泣き落としだ。
しかし、コウノは強固なツラの皮だった。
完全にシカトに入った不機嫌な顔で、ディスプレイに向かうと、もう一度も彼女の方を振り返らなかったのである。
口では負けると分かっているのか、最初から会話さえ交わそうとしてくれないのだ。
確かに、ハナは口では負ける気がしなかったけれども。
「ま、まあまあ…二次会には呼んでやるから」
後ろから、他の開発スタッフが止めに入る。
そのまま、ハナはずるずると引きずられてしまった。
これ以上社長を刺激して、怒鳴りが出たらたまらないからだろう。
ちぇー! ちぇー!
ずるずるずるずる。
後方に連行されていきながら、ハナは唇をとがらせた。
そして、報復を決めた。
今日は、終電で帰ってやるー! 徹夜なんか誰がするもんかー!