冬うらら2
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夢のような時間が終わったのは、突然だった。
ハッとした動きが、キスを終わりにしてしまったからである。
驚いて目を開けると、カイトがばっと顔をそらしていた。
カメラとは反対の方向に、だ。
その頬の端が、少し赤いような気がして。
あっ。
メイも、そこで現実に気がついた。
大勢の人とカメラに、さっきのキスを強く焼き付けられたに違いなかったのだ。
周囲の人がみんな、ニヤニヤして自分たちを見ている気がして、顔から火が出るくらいに熱くなってしまった。
けれども、もうヴェールは、彼女の表情を隠してはくれないのである。
あぁ。
メイまで。
カメラとは反対の方向に顔をそらしてしまった。
進行が、次を宣言するまでの時間が、遠く感じてしょうがなく―― その間中、周囲の視線を針のように感じていたのだった。
夢のような時間が終わったのは、突然だった。
ハッとした動きが、キスを終わりにしてしまったからである。
驚いて目を開けると、カイトがばっと顔をそらしていた。
カメラとは反対の方向に、だ。
その頬の端が、少し赤いような気がして。
あっ。
メイも、そこで現実に気がついた。
大勢の人とカメラに、さっきのキスを強く焼き付けられたに違いなかったのだ。
周囲の人がみんな、ニヤニヤして自分たちを見ている気がして、顔から火が出るくらいに熱くなってしまった。
けれども、もうヴェールは、彼女の表情を隠してはくれないのである。
あぁ。
メイまで。
カメラとは反対の方向に顔をそらしてしまった。
進行が、次を宣言するまでの時間が、遠く感じてしょうがなく―― その間中、周囲の視線を針のように感じていたのだった。